今日のひとツボ☆足三里(あしさんり)
先週末から、気温が25℃前後を推移し、日曜日には今年初の夏日を記録しました。
今から、気温が上がっていると、今年の夏はどこまで気温が上がるのだろうと今から少し不安になってしまいます。
冷夏よりは暑い方がいいですが、暑すぎるのも困りものですよね・・・
本日、ご紹介するツボは「足三里(あしさんり)」です。
足三里は、足の陽明胃経の36番目のツボになり、同経の合土穴、四総穴(肚腹)、胃の下合穴になります。
足三里の取穴は、下腿前面、犢鼻と解谿を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸に取穴します。
体育座りのように膝を立て、膝関節の皿(膝骸骨)の直下にできるくぼみに人さし指を添え人さし指・中指・薬指・小指をそろえた指幅4本下がったところがツボの位置になり、押すと軽い圧痛があるのでわかりやすいかと思います。
ツボの名前の由来は、一里は骨度法で一寸という意味で犢鼻穴)の下三寸に位置することからその名前が名づけられました。他に三焦(上焦・中焦・下焦)の疾患を治療する経穴から名づけられたともいわれています。
足三里の効果効能は、胃炎・胃アトニー・胃弱などの慢性消化器疾患のほか、自律神経失調症や中風と呼ばれた半身不随、小児麻痺などにも効果があるとされています。また、保健強壮のつぼとしてもよく使われるツボでもあります。総腓骨神経麻痺(下垂足(内反尖足))の治療にも使用されるツボです。
足三里を押す際には、筋肉をグッとひっかけるように親指で少し強めに1分間くらい「の」の字を描くようにグリグリと押します。
先にも書いた通り、足三里のツボをしっかり捉えられていると、足全体がビンッとしびれたような感覚になるので分かりやすいかと思われます。
また、シャワーをツボに向けて温めたり、両手の手のひらを使って温めるようにさすっても効果があります!
江戸時代の著明な俳人の松尾芭蕉も奥の細道を旅している時に、ここにお灸を据えながら旅をしたと記していますし、当時は三里に灸痕ないものは旅をすべからずともいわれていたほど重要なツボでした。
現在でも、効果効能で紹介した通り、胃部に不快感がある時にも用いるツボですので、歓迎会などで普段より多くお酒を飲んだり食事をする機会が増える人もいるかと思いますので、そんな時にはこのツボを押してみてはいかかでしょうか?
それでは、また次回(^^)/
バイバイセコー