脊柱管狭窄症+腰椎椎間板ヘルニアで前かがみ歩行だった87歳女性の改善例
相談内容
腰の痛みとしびれ、背筋を伸ばして歩きたい
年齢的にも手術は希望せず、できるだけ日常を楽にしてほしい
経緯
・既往:脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア
・初診:2023/07/15に来院。以降継続治療を実施。
・治療頻度:初期は週2回の集中治療 → 現在は週1回のメンテナンスに移行。
初回来院時の症状
腰〜下肢の強い痛み(歩行時に顕著)
下肢のしびれ(歩行・立位で悪化)
腰を伸ばしにくく、常に前かがみ姿勢になっている
背中が大きく曲がったままの歩行(猫背・前傾姿勢)
歩幅狭小(すり足傾向)で長時間歩行が困難
外出頻度の低下(買い物や散歩が難しい)
日常生活動作(立ち上がり・階段昇降)に不安あり
初回カウンセリング
娘様と患者様の「背筋を伸ばして歩けるように」「外出をまた楽しめるようにしたい」という具体的な生活目標を共有。安全性(転倒リスク)を確認のうえ、無理なく続けられる治療計画を立てました。
初回検査
・歩行観察:前かがみ・歩幅狭小
・姿勢評価:骨盤・腰椎のバランス乱れ、体幹筋力の低下を疑う所見
・可動域・筋緊張:腰周囲・大腿部の緊張著明
治療内容(当院で実施した主な介入)
整体(姿勢・アライメント調整):腰椎・骨盤のバランスを整え、立位での重心を改善。
鍼灸療法:腰〜下肢の筋緊張緩和と血流改善による疼痛軽減。
運動療法(セルフケア):立ち上がり練習、体幹を使う簡単な体操、股関節可動域を広げる運動を指導。
家族への介助指導:移動時の補助や日常で気をつけるポイントを共有
経過
客観的改善指標(院内評価)
立位での頭と壁の距離:初診時は壁に頭がつかなかったが、治療後は頭が壁につくようになった(姿勢改善の客観所見)。
股関節可動域の改善:開排(開脚・閉脚)制限の改善を確認。
上下肢MMT(筋力)改善:上肢・下肢のMMTで段階的に改善がみられ、立位・歩行の安定性向上に寄与。
臨床的変化:痛みとしびれの軽減、背筋を起こして歩けるようになり、歩行距離の増加・外出頻度の回復が得られた。
治療頻度は初期(週2回)の集中期を経て安定し、現在は週1回のメンテナンスで良好な状態を維持しています。
考察(当院の見解)
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった構造的問題があっても、姿勢改善・筋緊張調整・可動域改善・筋力維持といった多面的なアプローチで日常の痛みや歩行能力は大きく改善します。
本症例では、整体でのアライメント改善と鍼灸による筋緊張緩和・血流改善が相乗効果を生み、日常生活レベルでの自立性向上につながりました。
高齢の患者様では安全第一で段階を踏んだ運動指導と家族の協力が成果を左右します。本例でも娘様のサポートが回復を後押ししました。
家族(娘様)からの一言
「母は脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアで2年半通っています。痛みとしびれが軽くなり、背筋を伸ばして歩けるようになりました。これからもよろしくお願いします。」
同じ症状でお悩みの方へ
「もう年だから」とあきらめないでください。構造的な診断があっても、日常の痛みや歩行のつらさは改善できることが多いです。検査結果や主治医との連携を尊重しつつ、無理のないプランで一緒に歩行機能を取り戻しましょう。まずはお気軽にご相談ください。