16歳 女子高生 足関節捻挫
相談内容
違和感なく動き回れるようになりたい
【きっかけ】
2023年10月中旬頃のある日、学校から帰ったら特に捻挫をしたわけでもないのに左足首に痛みが現れ、湿布を貼って様子をみていても状態が良くならず整形外科を受診しました。
先生は「長趾伸筋に炎症が起こっている」とのことで、「安静にしていれば治るよ」と言って湿布とサポーターを出してくれ様子をみていましたが、1ヶ月経過しても痛みがあまり変わらないので、小学生の頃に来たことのあるこちらに相談し、みてもらうことになりました。
初回来院時の症状
左足甲側に圧痛と腫れ
長趾伸筋部分に強い圧痛と腫脹
左足に体重がかかるだけで痛む
夕方以降に痛みが強くなる
【原因】
今回のきっかけとしては、特別変わったことがないように思えますが、詳しく話を聞くと痛みが出る少し前に体育祭があったようで、彼女は体育委員としてかなり当日まで忙しく過ごしていたそうです。
体育祭の予行練習では熱中症になって倒れたりもしたそうです。
彼女の足首は、捻挫を過去に繰り返ししたことがあり、右足と比べると左足の方が緩く、負担がかかりやすい状態となっています。
姿勢のチェックをすると、両肩が巻いて猫背となり、左つま先の方に重心がかなり乗っている状態でした。
今回弱っている足首に、通常時とは違う大量の負荷がかかり、オーバーフローをしてしまったのではないかと推察できます。
【施術】
患部に強い痛みと腫脹があるので、安静を保てるよう包帯固定と受傷した筋肉をサポートする為のテーピングをしました。
そして、今の姿勢の状態だとどうしても患部に大きな負担がかかってしまうため、安静が保てません。正しい姿勢への改善を一緒に行なうことにしました。
【経過】
施術後、最初よりもつま先にかかる負担が減り、加重しやすくなった。まだまだ痛みは強くあるが、重心の位置が変わったことで歩きやすくなった様子。患部の安静を保ち、経過を見ていく。
2回目→加重痛、圧痛はまだ強くあるが、前回よりも痛みは落ち着いてきているとのこと。
姿勢のチェックをすると左つま先への重心はまだまだあるので、引き続き患部の固定と姿勢改善を行なう。
3回目→少しずつ痛みが落ち着いてきていたが、本日は学校の休み時間にダッシュしてしまい強く現れている。姿勢のチェックでは左加重が少し落ち着き、右にも乗れるようになっている。今回も引き続き患部の固定と姿勢改善を行った。
4回目→足関節部の圧痛はまだあるが、かなり軽減してきている。姿勢は[左加重6:右加重4]程になり、施術後の足関節の痛みもだいぶ減り、かばって変な歩き方にはならないようになってきた。患部の固定と姿勢改善を行なう。
5回目→歩行時の痛みはだいぶ落ち着いてきているが、まだ圧痛はある。姿勢はまだ左加重が少し強いが、施術後の患部の痛みはあまり気にならないようになってきた。簡易固定へと変え、経過を見る。
6回目→歩行や走行時に痛みが出ることなく、姿勢のチェックも[左加重5:右加重5]に。しかしまだつま先近くに重心はある状態に。痛みの改善はできたが、まだ姿勢は不安定である為、姿勢改善の施術を行なう。
7回目→足関節の状態は痛みがぶり返す事なく経過良好。姿勢チェックもつま先重心が減り前回よりも姿勢安定してきている。
足関節の施術としてはこの時点で終了とした。
アフターフォロー
猫背はまだある状態なので、今後はさらに姿勢を改善し、再び足部に負荷がかからないようにメンテナンスをしていくことに。