30代 女性 頚肩腕症候群
相談内容
万全の体調で仕事がしたい
握力を戻したい
経緯
2年前から症状が現れて整形外科でレントゲン撮影をしました。
頚椎に異常所見はなく、複数の整形外科へ行きましたが原因ははっきりしませんでした。
いろいろな病院で診てもらいましたが、どのDrも言ってることが違いました。
頚椎症、胸郭出口症候群、筋膜性疼痛、テニス肘、など
最終的には頚肩腕症候群の権威の先生に診てもらいました。
仕事後には病院のリハビリに間に合わず、薬の処方をされましたが
薬は体に合わず断念せざるを得ませんでした。
現在は休職中でDrからは1年半はかかると言われています。
左の握力がかなり弱く、前回の検査で握力0という検査結果でした。
初回来院時の症状
左手のしびれ
握力低下
つまむ、つかむ動作ができない
肘の痛み
首や肩の凝り
頭の重さを支えるのがツライ
下を向くと気持ち悪くなる
全身の倦怠感
耳鳴り、めまい、片頭痛
痛みとしびれによる睡眠障害
初回カウンセリング
日常生活では家事全般で力が入らない事による作業効率の低下や仕事で手話なども使うので今回の症状はとても辛いと話されていました。
首の緊張がかなり強く、椅子に座ってる、立ってる時など頭の重さを支えるのが辛く、ハイバックの背もたれに頭を支えながらであれば座ってられる状態でした。
自宅でも寝てる時が一番負担が少ないと話されていました。
初回検査
握力は左右弱いが特に左が弱く、母指と小指の対立動作がやりにくい。
肩の巻きが強く、首に力が入る。
姿勢を正そうとすると手に痺れが出現。
呼吸が苦しくなる。
各関節の可動域制限や徒手筋力検査も弱い。
経過
初回の施術では施術後の怠さや症状悪化はみなれなかったが大きな変化は感じられないと本人。
当日、翌日も睡眠は浅い状態だった。
2回目
2年前に撮ったレントゲンデータと比較するために提携先医療機関でレントゲン撮影。
レントゲンを見て2年前より悪化していたと本人。
立位検査は立っているだけで首がツライ状態。
神経機能検査でも力は入りにくい状態。
全体的に触診も過敏で痛みも強い。
4回目
立位で当初よりは辛さが軽減している。
痺れはまだあるが当初より落ち着いてきていると本人。
5回目
痺れは軽減してきているが、手の甲や前腕のツッパリ感が強い。
自宅出来るセルフケアを指導。
7回目
少し家で作業するようになった。
しかし、作業時間が長いと痺れて怠い。
14回目
整形外科で握力測定して当初0kgだった握力が今回は左が11kg 右12kgまで回復。
10か月後
病院で握力測定して左右20kg
目標だった握力20kg達成
握力は少しずつ改善してきているがその他の症状もあるのでメンテナンスを兼ねて継続治療中
考察
今回は多くの整形外科でも原因がはっきりしないという症例でした。
Drから1年半はかかると言われていたので、それよりも早い段階で握力が戻ってきたのは良かったです。
しかし、最初の頃は痛みや痺れがなかなか改善せず辛かったと思います。
一次的な改善ではなく根本的な改善を目指して通院された患者様の成果だと思います。
握力の改善だけでなくその他の症状も改善出来るようにケアしていきましょう。