人の首は、7つの骨で形成され、横から見ると前に弯曲しています。

これを生理的弯曲というのですが、頭が前に出ることでこの弯曲が少なくなり真っ直ぐに近い状態になっていることをストレートネックといいます。

ストレートネックを引き起こす原因は様々ありますが、特に多いとされるのが、パソコンやスマートフォンを使用する時の姿勢や首の角度があげられます。

仕事や学校などで、パソコンやスマートフォンを使う機会が増え、必然的に下を向いている姿勢や同じ姿勢を取り続けることが増え、また同じ姿勢を取り続ける時に、腰を浅く椅子に腰掛けて座る、椅子に座る際に足を組む癖があるなどの不良姿勢により骨盤が歪み、骨格のバランスが崩れ、身体の他の部分に普段がかその影響により首の痛みや症状を訴える方が少なくないです。

また、枕が極端に高いもの（舞子さんや時代劇の殿様が使っているようなものなど）を使用している場合も首が強制的に前に出る状態となるため、ストレートネックへと繋がる可能性があります。

人の頭の重さは一般的に4kg～6kg程と言われています。

俯いたり下を向く姿勢が長く続くとその分首への負担も大きくなり、首を約60度前に倒すと約27kgの負担が首にかかることになります。

これは、8歳くらいの子供や1.5Lペットボトルが6本入ったダンボール3箱が首に乗った状態とほぼ同じ負荷になります。

その状態が長く続けば続くほど首への負担が多くなり、その結果として痛み、骨格の歪み、痺れといった症状が発症します。

･肩こり、腰痛

首から腰にかけて、背骨はS字状に弯曲し、頭を支え、上からの衝撃を和らげてくれます。

しかし、この弯曲が無くなってしまったら、首から背中、腰の筋肉の緊張が強くなってしまい、常に張っている状態となります。

そうすることによって、首や肩のこりを感じるようになったり、腰に重いような痛みを感じるようになります。

･不眠

首や肩の緊張が強くなることで、本来であれば副交感神経が優位になるところ、交感神経が優位となり、興奮しているのと同じような状態でなかなか寝付けない、睡眠が浅いといった睡眠障害を引き起こします。

そうなると、しっかりとした睡眠が取れず、身体も休まらず疲労が蓄積してしまい、体の不調へと繋がります。

･手や腕のしびれ

首には多くの神経が通っています。

しかし、その首の緊張が強くなり、神経を圧迫するようになると手や腕に痺れが生じることがあります。

酷くなると手に力が入らない、ものをつかめないなどといった影響が起きてきます。

ストレートネックは、首の自然なカーブが失われることで神経・血流に影響し、不調を引き起こす状態です。

当院では、頸椎の可動域を回復させる調整と、首肩まわりの筋肉のバランス調整を重視します。

鍼灸によって筋緊張の緩和と血流促進を行い、首の不快感や頭痛、吐き気などの関連症状にも対応します。

当院では、めまい・肩こり・頭痛・不眠など、さまざまな不調の原因となる姿勢の乱れや自律神経の不調に対して、骨格（構造）と機能（神経・筋肉）のバランスを整える施術を行っています。

特に、自律神経の乱れを引き起こす【背骨の歪み】に着目し、根本的な原因から改善を目指します。

必要に応じて、提携する医療機関をご紹介し、MRIやレントゲンなどの科学的な検査データを参考に施術を行うことも可能です（※診断は医師が行います）。

鍼灸や整体によって、首肩まわりの緊張をゆるめ、血流と神経のバランスを整えることで、自律神経を整える効果が期待できます。

また、初回の検査・姿勢分析で現在の体の状態を「見える化」し、納得して施術を受けていただけるよう丁寧にご説明しています。

鍼灸・整体などによる自律神経の調整：首肩まわりの筋緊張を和らげることで、血流と神経のバランスを整える効果が期待されます。